指先に宿る宇宙が見えるか

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緊急事態宣言が出されて、週一の出社となったわたしの勤務状況だが、今週の出社日は12歳年上の上司に「爪がまた派手になってるじゃん」「宇宙みたいだね」と言われた。

爪は月曜日の給料日に新しくしてもらったのだが、今週のしいたけ占いのさそり座のラッキーカラーが黄色と青だったので、その二色のカラーリングにした。青は深い青のイメージで、ラメにしてもらう。黄色はマスタードのような色で、オーロラ加工と青い押し花の加工をしてもらった。オーロラ加工は好きでよくやるんだけど、前に実家に帰った時にはお母さんに「なにそのタマムシ色」と言われた。タマムシの光沢が好きなんじゃ。キラキラしていてかわいいよね。

さて、宇宙と言われて悪い気はしない。どんなに仕事でミスをしようと、わたしの指先には宇宙が宿っているんだぞと思うとなんだか無敵になれるような気がするからだ。

宇宙と指摘してきた上司には「俺はもうちょっと落ち着いている爪の方が好きだけどね」と要らん一言も言われた。「かわいいからいいじゃないですか~そんなんだからおじさんって言われちゃうんですよ~」と若い女感をだして応戦したが、マジで爪先だろうと人の容姿に口出ししちゃいけないと思うぞ。婚活頑張ってください。

 

文章を書くことをやめていた。というより何かを発信することをやめていた。最近ちゃんと力を入れて発信していたのは友人と二人でやっているラジオくらい。あとはてきとうな意味のないつぶやきをたしなむ程度。他人からの目が怖くなった。友人はSNSのアカウントを消していた。なんで消したの、と聞いたら「病んだから」と単純明快に答えていて、何にも言えなくなった。よりクローズドな場所を求めていって、その先はクローズドな人間の目が怖くなるってなんだかよくわからないね。11年ぶりに自殺者が増加しているらしい。私自身を守れるものってなんでしょうか。

 

最近はずっと映像を見ている。エヴァンゲリヲン全部見ました。全部見てYouTubeでオタクの考察も見てるのにまったくわからないので監督もエヴァンゲリヲンオタクもすごい。新劇場版Qから8年待って続きを見る人間にならなくてよかった。早く最新作みたいなー。あとAmazonウォッチパーティーにはまっている。1月はわりとこれで友人と映画を見たりした。みんなで共有できるのうれしすぎる。文字でチャットしながらの視聴だから、映画の音声の邪魔にもならないし、即座に感想を言い合えるので楽しい。一緒にウォッチパーティーをしてくれる人は連絡ください。待ってます。2021年はウォッチパーティーが来る!と予言したいね。予言当たったらなんかください。映画だけじゃなくてアニメとかバラエティーとかもみんなで見るの絶対楽しい。今週はウォッチパーティーで「人のセックスを笑うな」と「エヴァンゲリヲン新劇場版破」「エヴァンゲリヲン新劇場版Q」を見ました。仕事終わった後毎日これで映画見てえ~。まぁ、一人で映画見るのも楽しいんだけどね。いろいろ考えながら引きこもれるし。今みたいのは「スワロウ」と「花束みたいな恋をした」です。「花束みたいな恋をした」はわたしが思っている5倍以上の宣伝がされていて、安易に消費されないといいなと勝手に心配しています。

 

ただ、映画をずっと見ていると、自分はなんでこんなに映画を見ているんだろうと思う時がある。ネガティブな感情ではなくて、純粋な疑問。物語が好きなのか、映像作品が好きなのか、好きな俳優や女優、脚本家や監督がいるのか、その問いに当てはまる答えが自分の中で見いだせていないと最近思った。インスタントに摂取して薄っぺらい感想を簡単に吐き出すことができるので、映画に依存しているのかもしれない。なぜ映画が好きなの?と言われて、はっきりと自分の言葉で答えることができないのに、むさぼるように毎日映画を見ている生活が少し怖い。まぁ、作品を鑑賞することに意味なんてなくてもよいとは思いますが。そのうちインプットしても何も感じられない人間になってしまうのではないか、そこが本当に怖い。

 

Clubhouseという招待制のアプリが流行っているらしい。調べたところリリースは去年の3月ころだったのに何で今更日本で流行っているんだろう。ここ数日「Clubhouse招待されて始めてみた!」みたいなインスタのストーリーが流れてきていたけど、そういうストーリーしている人ほどプロフィールに「クリエイティブディレクター」「webメディア立ち上げ」「デザイナー」みたいな肩書を羅列させていて結構ウケてしまう。Clubhouseユーザーをバカにしたいわけではないが、なぜ肩書を羅列させるのか謎だ。Twitterを見ていても「始めました!」か、「Clubhouseは流行らない」の二択。流行らないと揶揄されている横で始めましたとツイートしている人が並んでいるのは結構面白い。リリース時から流行っていた海外ではヘイトスピーチの温床にもなったみたいな情報もみたけど日本でもそうなっていくのかしら。ていうか本当に流行ってるみたいな情報がいきなりきたので、「Clubhouseが流行ってる!」って情報を流布させた人たちに興味がある。わたしも踊らせる側の人間になりてー。

 

久しぶりにストロングゼロを飲んだ。相変わらず飲みやすいが、致死量のアルコールだ。狂っていた時は二日に一回はこれを飲んで生活を見えなくしていた。何もかも感知しないように設定していたのだ。ベッドがあるのになぜか洗面所で気絶していたり、好きな人に意味わからない電話をたくさんかけていた夜もあった。次の日の朝起きて、「なんでこんなことしちゃったんだろう」と思っても、テーブルの上にストロングゼロがあればわたしはわたしを許せたのだ。ストロングゼロを飲んでいたから仕方ない、とストロングゼロのせいにできた。今日もそんな感じになりたい。全部ストロングゼロのせいにしたい。久しぶりにストロングゼロ飲んだから高揚感で全く寝れない。助けてください。こういう日は終わらない散歩をしたい。理想は、お互いの家が徒歩20分圏内にあって、夜22時くらいに連絡しても「1時間くらいならいいよー」と誘いにのってくれて、本当に1時間くらいだけよく歩いた道を一緒に散歩して、とりとめのない話をしてさよならをする。本当にそれだけでいいのになあ。東中野~高円寺くらいにお住いのみなさん、よろしくお願いします。

江古田に住んでいた時はこういう感じで散歩に誘う先輩がいたんだけど、中野に引っ越してからは散歩友達がいないので悲しいです。本当は24時から25時の散歩をして笑顔でさよならしたい。話が盛り上がったら27時に解散したい。朝まで終点が見えない青梅街道を歩くのもいいな。コンビニでおでんを買ったり、野良猫の猫生に想いを馳せたり、でかい公園で大声出したりしたい。ああ、わたしたちっていったいどこへ消えてしまったんでしょう。

 

今日の短歌

あの日見たAM6時の君の影 二度と見れない宇宙だったの?