映画『Mommy』をみた。ユジク阿佐ヶ谷という映画館で。
前から見たかったんだけどなかなか見る機会がなくて、ようやく見れた感じがする。
グザヴィエドランの映画はトムアットザファームを友達とDVDで見たことしかなかったから、映画館で観れることが嬉しかった。
前に友達と話してて思ったけど、わたしは映画館で観る映画が好きだなと思う。その友達もそう言ってて、わたしもそうだなと思った。映画館で観る映画は集中できるし、シンプルに感情移入しやすくなっている気がする。だから来週もユジク阿佐ヶ谷に映画を観に行きます。
Mommyの感想を書きます。まだ観てなくてこれから観る予定の人はみないほうがいいです。
単純にめちゃくちゃ泣いてしまった。簡単にいうと母親と発達障がいの男の子の話なんだけど、親の強さというか子どもに対する愛情をめちゃ感じた。そして、自分が親になった時にそういうふうに子どもに接してあげられるのかなと思った。今の時代だとお腹の中にいる時からその子に障がいがあるかどうかが調べられるらしい。障がいがあるとわかって子どもを堕ろす人もいるけど、なんだか命を選んでいる気がして悲しい。経済的な理由とかで障がいがあったら育てられないなんて理由もあるかもしれないけど、子どもを産んで育てるってそういうことではない気がする。自分が子どもを産む時に同じことを言えるかわかんないけど。
映画のワンシーンで母親が息子に対して「あなたのせいでわたしの人生はめちゃくちゃよ!………………でも、いいの」
っていうセリフがあってそこが印象的だったな。そこが覚悟というか、親になるということなんだと感じた。
でも最後には、母親が息子を施設に送っちゃうんだよね。それはごくわずかな希望のために施設にいれたって母親が女友達に話すんだけど、わたしは最初それの意味がわかんなくてなんでなんだろう?と思った。映画が終わってからネットでいろんな感想レポみたいなものを読んで、施設にいれて息子をある程度でも自立させるためだったんだと思った。
親はだいたい子どもより早く死ぬ。
だから親が死んだ時に何もできないままだともっとつらくて希望なんてないから、その希望をつかませるために施設にいれたのかなと思った。
施設に入れるときのシーンとその前の回想シーンでめちゃくちゃ泣いた。泣きっぱなしでやだなあ。
映画館で流れるoasisのwonderwallが最高だった。
和訳詞が字幕で流れてて、こんなこと歌ってたんだってなった。
「僕を救えるのは君だけ」っていう歌詞がすごい頭に残った。「君を救えるのは僕だけ」じゃないんだと思ったから。
僕がスーパーマンになるのではなく、君がスーパーマンになる世界に行きたい。
わたしを救えるのはあなただけです。