千秋楽の今日、神奈川まで行ってロロの「マジカル肉じゃがファミリーツアー」を見てきた。
カラフルな舞台美術と、ありとあらゆるものにときめいた言葉で名前をつける作業というものがとても印象的だった。
あと西武池袋線のことを黄色い銀河西武線と呼んでいて、1年生のころ初めて西武池袋線を見た時銀河鉄道みたい!と思ったわたしのこと見透かされている気がした。
そしてやっぱり記憶と愛の話。
めくるめくとお母さんの奈津子が思い出を忘れる、そしてまた生まれるということでケンカしていたシーンがよかったなあ。前作の「父母姉僕弟君」を思い出した。
「思い出をそう簡単に忘れるんじゃない!」
ってお父さんが怒ってたのが尚更よかった。
あとはお母さんの奈津子がめくるめくと仲直りするときに、お母さんになる前に最初に愛があった。と伝えるところでボロボロ泣いてしまった。隣の人もめちゃくちゃ泣いてた。
「親になる前に、まず最初に愛があったの。」
わたしのお母さんもそう思っていてくれたのかなあ。
わたしが上京し始めてからお母さんがどれだけわたしのことを考えてくれていたのかを感じることがよくあって、
わたしは
「お母さんにはお母さんの人生があるんだし死ぬまでずっとわたしのお母さんを辞めることができなくてかわいそうだと思う。なんでわたしのことをそんなに気にかけてくれるの?」
という話をしたことがあるんだけど、その時に愛の話をされた。そのことを思い出しちゃったなあ。愛って見えないはずなのにわかってしまうのがすごいね。やっぱり名前が付いているからなのかな。
観劇終了後、モテスリムさんのロロ旅三部作についてのレビュー?をネットプリントでコピーして読んだ。
そこで引用されていた、三浦さんの「記憶は外側に存在している」という考え方にとても納得した。
忘れているわけではないけど、行った場所とか言われた言葉とか、ふとした拍子にそのことを思い出すことってよくある。それはやっぱり外側に存在してるから何かのきっかけを見て、言われて、思い出すんだろうなあ。
今日も久しぶりにみなとみらいに行ったから、2年前に付き合っていた彼氏と中華街に行ってみなとみらいの街を歩いたことを思い出した。あとは去年の夏に万葉温泉に行ったこととか。
わたしはあの時なにを話してなにを思って笑っていたんだろうか。
忘れてしまったけれど、記憶と愛と名前の話は、わたしの心から消えないんだろうね。