本日、K'scinemaにてMOOSIC LAB2019の大浦美蘭監督のAfterimageを見ました。
以下、感想。
みらんさんの映画を見るのはこれで2回目で、最初は大学の卒制の発表会で見た。「かえりみち」というタイトルで、家族とみらんさん自身の家をどうするか、というような内容だった気がする。
当時大学2年生のわたしは、地元の家族と東京にいる自分をかなり投影してしまい、ボロボロに泣いてしまった。(しかもバイトがあったので結局最初から最後まで全部見れていない)
いつか全部見よう、見よう、と思って見れていない。。
そんな矢先に、今年のMOOSIC LABでみらんさんの作品が上映されるというのでこれは絶対に見ようと思った。
ドキュメンタリー映画を見ることは普段なかなかないので新鮮だった。家族や地元の友人や、街の景色とその中のそれぞれの物語と風景がうまく重なっていて、綺麗だ。
友人と地元の海の日の出を見に行くシーンがあるが、わたしはそこが1番好きだった。
終わりがあって始まりがあって、日々が生まれていくんだけど、地元の友人との会話の中で日の出のことを始まりみたいだね、と形容していたことが美しかったな。
朝日をズームで写し、その後に空に移っていくのは、残像を見てる人たちの脳内に残そうとしたのかな?とも少し思った(わたしは朝日の残像が見えたので)。
街を解体した元凶のような海を見つめながら始まりと終わりを形容できる繊細さが素晴らしいと思った。
HASAMI groupをバックに、街の風景が流れていくシーンでは泣きそうになってしまう。はやくあの時かかっていた曲を音源で聴きたい。
ラストシーンで、朝日を浴びながら「何があった?」「ひかりがあるね」というやり取りがとても良かった。この世界にはひかりがあります。ひかりしかないままなら良かったのに。
素敵な作品と音楽をありがとうございました。