すばらしい日々

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人生の中で、あと何回すばらしい日々と思える日が来るのだろうか。

そんなことを思った母校の文化祭だった。

 

3年間文化祭実行委員会に所属していた身としては、母校の文化祭にかなり思い入れがあり、文化祭の企画者としても、出演者としてもどちらにも感情移入してしまった。

2年前にわたしが企画した謎解き企画が今年も開催されていたり、3年前に企画責任者として活動した野外音楽企画が今年も素敵なものになっていたことに対して、自分の大学生活はなにも無駄ではなかったんだと確信が得られてよかった。

出演者として去年出させてもらった野外音楽企画の2日目(サークルで出た)でも、一個下の後輩たちが学年の色を持って楽しそうに演奏している姿につい自分たちを重ねてしまった。

今までを思い出すと同時に、あの時にはもう戻れないという刹那性を感じてどうしようもなくなってしまった。

確かに一年前にそこに存在していたわたし達にまた戻ることはできなくて、同期は大体働いていて、バカみたいな量の酒を平日に飲むこともなかなかない。先輩も後輩も毎日会うことはないのだ。

一瞬一瞬が、宝物だね。

 

後輩たちがステージの上でユニコーンのすばらしい日々を演奏していて、

いつの間にか僕らも

若いつもりが年をとった

暗い話ばかり

やたら詳しくなったもんだ

というこの歌詞にやられてしまった。

日々のスピードに追いつけないまま心が成長せず、こないだ会社の先輩にもう社会人になって半年以上経ってるでしょ!とお叱りの言葉を頂いたが、全然社会人という気持ちがない。ただ生活リズムと関わる人が変わっただけのように感じてしまう。けれども時間は止まらないし、きちんと年をとっている。

文化祭の日にサークルの同期と久しぶりに会って話したけど、会社辞めたいねぇ、うつ病診断されたら休職できるよ、とかなり後ろ向きな話題で盛り上がった。社会人1年目だけど社会に対して夢も希望もない。夢も希望もないのがわたしだけではなくて少し安心したが、こういう若者ばかりなんだから日本の未来なんてないだろ。世界がうらやむイェイイェイイェイイェイに早くなりたい。

 

ユニコーンのすばらしい日々は、サビで高らかにこう歌ってくれている

素晴らしい日々だ、力溢れ

全てを捨てて僕は生きてる

君は僕を忘れるから

その頃にはすぐに君に会いに行ける

年をとって、あの頃の僕たちに戻れなくても、暗い話ばかりしていても、今を生き続けていたらまたあの頃の君と僕に会えるね。

すばらしい日々を忘れないでいよう。

これからの、すばらしい日々と思える瞬間のために。