化石

 

多く意味を言っている
きみに✂を向けている
きみはきっと考える
汚れ無い空白が見たい

 

まったく文章を書けなくなってしまった。生活が忙しいとか、日々をやるせなく消費しているという要因もあるが、それ以上に書きたいと思うことがなくなってしまった。多分消費するだけの日々を繰り返して日常に対する感度がどんどん鈍くなっていっているんだと思う。あれほど全ての物事に対して解像度を高くしていきたいと豪語していたわたしはどこへ消え去ってしまったのだろうか。四月になって、更に解像度が低くなってしまうのかなと思ったら悲しくなった。本当はもっともっといろんなことやれたはずなのにと思いながら3月ももう10日過ぎてしまった。

 

2月の終わりにまたTinderを始めたが既に飽きた。知らない人と話すことは面白いけどどこかでその面白さは底をつく。わたしは大体3人くらいと会うともう飽きてしまう。いいかな、他の人も同じような感じだろうな、という人間に対する諦めだ。よくないね、こんなにも個という存在には無限の可能性が広がっているのに。

最近、みんながただの塊ではなく個であるということを強く認識させられることが多い。そんなことずっと前からわかっていたことなのになんでわざわざ今?と思うけど、やはりそれは別れの季節だから、そういう節目にこそ人間の個というものがわかりやすく見えてくるんだなあと感じた。

 

 

一度退化してしまうと進化していたあの頃には戻れないのかもしれない。

これから先の人生で初体験といえる体験をすることはもうなかなかないのかもしれない。

このまま化石になってしまうのかもしれない。

 

 

たまに、友達にあすみは全てを話してくれる感じがしていいよね、と言われたことを思い出す。その言葉を思い出すたびに本当はそんなことないんだよなと思う。思ってることや感じてることなんか全部言えないし言うはずないし、みんなも全部言ってくれてるとは思えない。だから、その言葉に対して申し訳ないなとも思う。本当に知られたくないことはずっと心の奥の引き出しにしまって、そっと自分だけのものにしてしまっていることが悪いことのように思えてしまう。そんなことないのにね。

 

久しぶりに歌を詠んだ、今日のテーマは青春であった。

青春のまま、空白を残していたいね。

 

「火持ってる?」「持ってないけど」なんて嘘だよ目を見てこなすチェーンスモーク