神さまになれなかった話

 

わたしは神さまにはなれなかった。

今まで、いろんな形の神さまを見てきたけれど、その神さまという形に憧れてきたけれどわたしがその形に収まることはできなかったのだ。

 

少し前に懇意にしてる人がいて、良いことをしているつもりでその人の悩みだったり話を聞いていたりした。

自分ではなんとなく慈善事業をしているようなつもりでいい気になっていたけれどそれは違った。いい人のフリをしていただけだったんだなと今は思う。

 

わたしは、神さまにはなれないんだと感じた。

 

その人の話を聞いていくうちに、だんだんとその人がわたしにしてほしいことが増えていって、わたしは少しそれが怖かった。直接会ったことのない人に会いたいと言われたり、君はすごいよ、と言われたりすることが怖くなっていった。もちろん、そうやって好意を抱いてもらえることは嬉しかった、こんな自分でも誰かの役に立てているんだと思ったけど同時に、ずっとこの好意を持続させるために話を聞いたりすることがつらくなっていった。

わたしの一挙手一投足がその人に影響を与えてしまうんじゃないか思うと下手なことはできないと思ってしまってなにもできなくなってしまった。

自分の行動を自分で制限したり、誰かに制限されることがめちゃくちゃ嫌なので、制限されていると感じてしまって生きづらさを思った。

だから、その人と連絡を今までのように取るのはやめた。その人にとってはとても申し訳ないことをしてしまったと思う。本当にごめんなさい。このブログを見てくれていたらありがとう。わたしはあなたのことを嫌いになったわけではなくて、あなたと一緒にい続けようとして自分を殺してしまうわたしが嫌いになってしまったのです。継続することが無理になってしまった、本当にごめんね。けど、またあなたを救ってくれる人が現れると思います、わたしではなく。わたしはあなたの神さまにはなれなかったよ。

 

わたしが大好きな歌手の大森靖子さんという人がいるんだけど、その人はファンの人の神さまになっていて、本当にすごい人なんだなと改めて感じた。見ず知らずの人のDMを毎日受け止めて、たまに返事して、そういうファンのための歌を作って歌って、本当にすごいと思った。わたしはそういう存在になりたいと思っていたけど、今回のことがあってから無理だと思った。誰かの期待や希望を一身に背負ってしまうことはとても難しいし大変だ。大森さんはそれを何百何千人ものファンに対してしていて、続けていて本当にすごい。やっぱりほんとうの「神さま」なんだと思った。

 

わたしはいつか神さまのようになれるんだろうか、ずっと神さまになりたいと思っていたけど、並大抵の気持ちではなれないんだなと思ったんだ。

中途半端に中途半端なことをしてしまって本当にごめんなさい。

これは懺悔のブログです。またいつか。